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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2017.10.31

名もなき将

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-


「デデデ デデデ デデデ」
停止音変化はボーナス告知発生のチャンスだ。

「ピュルリン♪」
組み合わせを問わずリール上でボーナス絵柄が並ぶと、デジタル(セグ)が始動する。第3停止後にチラリとセグを確認したが、いつも通りのバラケ目だった。小さく溜め息をつき、下皿にケータイを投げ入れ席を立つ。両替機に向かおうと思ったその瞬間、フラフラッと立ちくらみに襲われた。甘いジュースでも流し込もう。力なく自販機に向かいつつパチスロコーナーを見渡すと、客はたった1人だった。つまり、俺を含め2人だけ。パチスロの総台数は100台程度。こんな店に高設定などあるハズがない。しかし――。  

前日はバイトの遅番で、バイト終わりで友人宅へ。そして覚えたての麻雀で朝まで毟り取られ、そのまま開店直後のこの店に流れてきた。自分で書いていて情けなくなるが、ある意味では、学生生活を謳歌していたと言えなくもない。  

当時は露骨なイベントも当たり前に行われていたが、この日は目ぼしいイベントがなく、学校もバイトも休みだった。こんなヒマな日こそ「アレ」を打とう。そう思い立ち、布団ではなくこのホールに飛び込んだ。その目的の機種というのが「ニュートラッド1」だった。

 

▲ニュートラッド1(岡崎産業:2000年)


「ニュートラッド1」――
2000年に岡崎産業からリリースされたAタイプ。最大の特徴は「エキストラゲーム」なる新機能だ。馴染みのないワードだが、なんのことはない。その正体は単なるRTだ。BIG終了後は必ず50GのRTに突入する。

RT終了条件は以下の2つ。
① 50G完走
② BIG成立

RT中にBIGを引いてもRTゲーム数は上乗せされず、残り50Gから再スタート。なお、RT中にREGを引いた場合は、REG後にRTの残りゲーム数を消化できる。
 

編注① 「ニュートラッド1」のRT性能
RT中のリプレイ確率は1/1.5。
詳細な純増は不明だが、現状維持程度と言われている。


RT性能は決して高くなく、あくまで次のボーナスまでの「繋ぎ」。5号機のRTと同じく消化中も通常時と変わらずボーナス抽選が行われるため、出玉を減らさず次回ボーナスを期待できるというわけだ。当時はよく「パチンコの時短」に似た機能と紹介されていた。

この「ニュートラッド1」を名機と呼ぶ人はいないだろう。スロ歴約18年、PS業界歴も15~16年になるが、未だ他人の口から「ニュートラッド1」という名前を聞いたことがない。2000年以前からパチスロを打っている人でも、「ニュートラッド1」をプレイした経験を持つ人は少ないだろう。それほど注目度が低く、話題にすらならなかった機種だ。相応に設置台数も少なかった。


ふと先日「自分が初めて打ったRT機はなんだろう」と思い返し、真っ先に浮かんだのが「ニュートラッド1」だった。それもそのはず。この「ニュートラッド1」こそ、史上初のRT機だったのである。




キンキンに冷えたコーラを一気に喉へ流し込み、再び実戦をスタート。投資はすでに1万円を超えている。引いたボーナスはBIG1回のみで、RTは駆け抜け終了だった。眠気と戦いながら、なぜこの機種がこうも世間に受け入れられないのかを考えてみる。ゲーム性は悪くない。従来機にはない時短的な機能を有しているのだから。ちなみにボーナス確率は一般的なA-400タイプと同程度だ。
 

編注② A-400タイプとは?
AタイプでBIGの獲得枚数が400枚程度の機種のこと。
獲得枚数が500枚程度ならA-500、600枚程度ならA-600となる。

編注③ 「ニュートラッド1」のボーナス確率&出玉率
設定 BIG REG 出玉率
1 1/297.8 1/655.3 95.0%
2 1/277.6 1/655.3 98.0%
3 1/264.2 1/655.3 100.5%
4 1/252.0 1/655.3 103.0%
5 1/240.9 1/585.1 105.5%
6 1/240.9 1/409.6 107.5%

BIG中はリプレイハズシも可能だが、ハズシ効果は極めて低いため、実践する必要はナイ。獲得枚数は概ね360枚前後。A-400より少ない獲得枚数を、50GのRTでカバーしているイメージだ。



それにしても眠い。普段なら徹夜明けでもパチスロを打てばキリッとするが、今日ばかりは…。なるほど。これだ。シンプルに通常時がつまらない。予告音・停止音変化・リールバックライト・セグ…と演出は多彩だが、小役狙い効果はナイので、全リール適当打ちで構わない。つまりプレイヤーはひたすらレバーを叩き、セグによるボーナス告知を待つだけ。そして既述の通りBIG中も全リール適当打ち。いくら初心者の俺でも、さすがに常に適当打ちでは面白みがない。暇つぶしにチェリー狙いの小役狙いを実践してみるも、新たな発見は特になかった。


しばらくしてリプレイが入賞した際、リールバックライトが光った。これが「リプレイチャンス」という演出へ発展する合図。光がリプレイの入賞ラインをなぞっていき、リプレイ絵柄からズレればボーナス確定となる。すでにこの演出には幾度となく裏切られているが…3つ目のリプレイ絵柄から光がズレてボーナス確定! 久しぶりのBIGだった。

総投資は14000円。今さら7000円が返ってきても全く足りない。あとはRT中の連チャンだけが頼りだ。すると、RTの残りゲーム数が10Gほどになったとき、ふとBGMが消えセグに「333」が出現。偶数ゾロ目ならREGだが、奇数ゾロ目はBIG確定だ! くぅ~、やっとRTの利点を体験できた! これで差枚数はトントン。しかしこの店は6枚交換。もう1発! もう1発だけRT中にボーナスが当選すれば…。


しかしそう甘くはなく、華麗に50Gを駆け抜けてRT終了…。しかしなんだろう、このクセになる感覚は。たしかに通常時とBIG中は、お世辞にも面白いと言い難い。RT中も完全適当打ちだから、技術介入面の面白さはナイに等しい。でも…。

RT中の軽快なBGMが頭から離れない! そしてRT中にボーナスが確定したときの興奮! あの大好きだった「CT中のボーナス成立」と同じ感覚。こんな店のこんな機種だ。高設定どころか中間設定すら使われてないだろう。家に帰って布団に入るのが得策だ。でも…もうちょっとだけ。ほんとBIGもう1回だけ!


――40分後。

すでにBIG1発ぶんのメダルはノマれ、残りは300枚ほどに。やはりBIG2連で大人しくヤメておくべきだったか…。演出頻度は当時の機種にしては異例と言えるほど高いが、その分、1回ごとのボーナス期待度は低い。苛立ちは募る一方だ。完全にヤメ時を誤った。せめてこの300枚だけでも流し…エッ!?

レバーONで「フューン」の予告音。そして停止音は音声の「ストップ、ストップ、ストップ」に変化。実戦上、フューン+ストップなら「リプレイチャンス」に発展するが、リプレイが揃っているのに発展ナシ。まさか…。次ゲームでは期待度の低い「バーン」の予告音と「デデデ」の停止音が発生し、リール上で7とBARが一直線に並んだ。セグはバラケ目。しかし「チャンス!」の音声とともに再始動して「666」が停止! そう、いかにも完全告知機みたいな面構えだが、完全告知機ではなかったのだ。

素敵な告知パターンなのにREGとは。肩を落として下皿のメダルを整えていると、不意に「セブン」の音声が! 急いでセグに目をやると「666」から「777」に変わっているではないか!! こんな嬉しいパターンが隠されていたとは!

結局、このBIG後のRTも駆け抜けて終了。さっきの反省を活かし、ここで撤退することに。流した枚数は600枚強。投資ぶんの回収は叶わなかったが、人生初のRTを体験し、少しだけ新時代の到来を感じられた。なお、この日以降もしばらく「ニュートラッド1」を打ち続けたが、高設定を入れてくれるホールに出会えず、大きく勝った記憶は1度もない。



既述の通り「ニュートラッド1」は名機ではナイ。しかし、後世のパチスロに与えた影響は計り知れない。5号機のRT機はもちろん、RTを利用した4号機ストック機も、この「ニュートラッド1」があったからこそ…いや、さすがに言いすぎか。

なお、この「ニュートラッド1」と時を同じくして、のちの回胴界を大きく変える機種が登場した。それについては次回更新で綴る予定。


仮に「ニュートラッド1」が告知マシンでなく、ちゃんとした配列・制御を備え、技術介入性も有していたなら、大ヒットしていた可能性もなくはない。ATではなくRTが回胴界の主役になっていた可能性も…。まあ、ほどなくAT機のモンスターマシンが登場するから、それはナイかな。

それでも、もし今の俺が「ニュートラッド1」を打ったなら、もっともっと面白さを引き出せたのではないだろうか。あの頃はまだ初心者ゆえ、その真なる面白さに気付けなかっただけで…。

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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