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時代~鈴虫の一分~

時代~鈴虫の一分~

2017.04.20

時代~鈴虫の一分~最終回:アナザーゴッドポセイドン~

鈴虫君 鈴虫君   時代~鈴虫の一分~


最終回である。正確な収支はつけていないが、たとえ他人の台で出したハーデスのぶんを引いても勝っていると思う。すいません、ウソつきました。勝っているわけがない。


勝ったのは一度か二度で、勝ち金も4桁だったような気がする。企画趣旨を思い出したくもないし、振り返りたくもない。たしか、好きな台を打って、チョロっと勝てればいい、そんな企画だったと記憶しているが、どうだろう。


いったい何がしたかったのか。企画発足当時は、是が非でも勝ちたいと思っていた。勝てる自分を見せたいし、自分にも見せたかった。途中から、勝ちたい気持ちから、打ちたい、打ってみたいへと気持ちが変化していき、このまま続けていたらパチスロを眺めていたいと言い出しかねない。


1パチの後ろにある休憩所で海のシマを眺める爺さんのように、眺めるだけで満足する人になっていたに違いない。だいたいのユーザーは、勝ちたいと思ってホールに行くだろう。懐に余裕がある場合は、遊戯代として多少のマイナスは許して、遊べたことを喜ぶことができるかもしれない。


ただ、自分の場合は勝ちたい気持ちよりも、負けたくない気持ちのほうが強い。ひとつ例を挙げると、3勝12敗で奇跡的に20万勝つよりも、15勝0敗で20万勝ちのほうに魅力を感じるわけだ。石橋を叩くようなスモールパチスロが肌に合っている。


これはパチスロを打ち始めてから15年以上になるが、唯一、崩していないスタイルかもしれない。それこそ時代に影響されない、自分だけのスタイルだ。人は貫くために曲げなきゃいけないこともある。過去に何度もそうしてきたし、失敗もしてきた。それでもブレなかった部分は、今思うと誇りである。


最後も小さく、コツッとジャグラーを…。負けても7千円まで、帰りに、最近ひとりでも入れるようになった居酒屋に寄りたいから、投資は5千円にしておこうか。3千円も勝てば僥倖で、悪魔的に冷えたキンキンのビールを、喉が凍傷するように流し込んでやりたい。 ジャグラーのシマに着くと、これといった台は空いていない。無理矢理打つ理由をつけるなら、ブサカワの女子がいる隣ぐらいだが、最終回をブサカワに託すのはやや気が引ける。店内を一周すると、ポセイドンが目に入った。普段はまず打たない機種である。


胸がざわついて落ち着かなかった。絶対に守ってきた壁が壊れていくような、気持ち悪くもドキドキするような、不思議な感情が胸をつく。


打撃はザル、バントの名手であり、守備の名手でメシを食ってきた20年選手がついにユニホームを脱ぐ。その引退の朝、最近になって野球を始めた息子が「最後にパパのホームランが見たい」と言う。おい、ぶさけんな、今日の先発は大谷だぞ。そう言い返そうと思ったが、息子の目を見ると言えなかった。生涯ホームラン、2本なんだけどなぁ…。


バットを思い切って振ってみよう。最後に狙ってホームランを見よう。バット短く、息長く。そうやって続けてきた野球選手と自分のパチスロ人生が重なってしまい、鉄の掟を破ることにした。スタイルを崩してみようと。


手応えはあった。朝イチに天国スタートを確認し、そのままARTに突入した。もしかして、最後にホームランを打てるかもしれない。グリップエンドに小指をかけて、力強くバッターボックスで踏み込むと、首筋に160キロの速球が直撃した。


32 ART 1K
824 ヤメ 19K


死にたくなった。ポセイドンの推定設定1は、何も起こらない。むしろ、何か起きたらビックリするぐらいである。スタイルを崩してまで立った最終打席は死球退場。飲み代もガス代もなくなった。ついでに誇りもなくなった。俺に最後に残されたのは、原稿の締め切りである。


締め切りがいつも遅れ、胃を痛めていた担当のT氏、同じく迷惑をかけたパチ7編集長、いろんな方にご迷惑をかけました。そして、何より、今までお付き合いいただいた、読者様に感謝します。

そして、最後にひとこと。パチスロに時代なんてないよ。今しかないし、前も後ろもない。あと、ホームランは狙わないほうがいい。
 

 

鈴虫君の実戦結果

【今回の実戦】
実戦機種:アナザーゴッドポセイドン
開始G数不明
ゲーム数 出来事 投資など
32 GG 1,000円
824 ヤメ 19,000円
実戦機種:パチスロ みんなで楽シーサー
開始G数不明
ゲーム数 出来事 投資など
98 ヤメ 3,000円

【ここまでの収支】
勝敗 収支
3勝14敗 +1140枚




『勝っていた頃の自分を取り戻す。その過程を赤裸々に綴り、今と昔の時代という違いを紐解いていく』

たしか赤羽の居酒屋でこういう企画趣旨を立ち上げた。『これは良い連載になるぞ』そういう予感をビンビンに感じながら、ハムカツとホッピーで乾杯。

『俺は昔勝ちまくってた。何時の頃から負けることに慣れてしまった。俺はまだ勝てることを証明したい』

言っていることは至極真っ当であるし、人の心を動かすほどのパワーを持っていた。がゆえの良い予感だった。しかし、今思えば、確かに氏は半笑いだったのである。

連載開始当初は『勝とう』という意志を見せていた氏。だが回数を重ねるごとに鎌首をもたげてくる鈴虫感。これを抑えることは私にも氏にも不可能だったのだ。あの半笑い、その意味を考えるのも、今はやめよう。

私は氏の織りなす文章に十分に満足しながらも、企画趣旨とは何だったのか。ここに思い至るにあたって、この連載を終了しようと思う。私の想像以上に氏は『負けキャラ』だったということだ。そして柔軟な対応が出来なかった、あるいは暴力的なまでに氏を企画趣旨に沿わせる鉄の意志を持てなかった私の不徳。

もしかしたら『負け』をテーマにした連載であれば続けられたかもしれない。いや、よそう。今の私に出来るのは氏が綴った連載を読み返すことだけ。ポテサラと生ホッピーとともに。さぁ次は何をしようか。

時代~鈴虫の一分~を楽しみにしてくださっていた皆様、誠にありがとうございました。

パチ7編集長

 

(C)UNIVERSAL ENTERTAINMENT
 

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鈴虫君
代表作:ほぼ週刊勝利人、負け人相談室、時代~鈴虫の一分~

北海道釧路市出身。大好きなパチスロを打って楽に暮らせると思い込みライターになる。パチスロ必勝ガイドを中心に多岐にわたって活躍している…わけではなく、他人のおこぼれにあやかろうと必死にしがみついている。好きな機種はカイジとニューパル。

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