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  4. なぜパロットは失敗したのか? パチ&スロ合体機兼初代5号機『CRP花月伝説R』のしくじり物語。

元店長カタギリのしくじり機種~歴代パチンコパチスロ事件簿~

元店長カタギリのしくじり機種~歴代パチンコパチスロ事件簿~

2022.12.12

なぜパロットは失敗したのか? パチ&スロ合体機兼初代5号機『CRP花月伝説R』のしくじり物語。

元・店長カタギリ 元・店長カタギリ   元店長カタギリのしくじり機種~歴代パチンコパチスロ事件簿~


先月2022年11月末、導入と同時に全スロッター垂涎の出玉で話題騒然となったスマートパチスロ。私も導入前まではそれほど大した話題にならないだろうと考えていましたが、導入後は一転して手のひらクルリ。完全にユーザー目線で、これはスロットが再び盛り上がるな、とひたすら興奮してしまいました。

ちなみにウチの店はスマスロ未導入なので苦戦していると思われていますが、元々スロットの体力ゲージがストロングゼロ(限りなく無)だったのでほぼノーダメージです。ま、それはそれで悲しい話ですが……。

スマスロに関してはユーザーさんの意見も賛否両論でしょうね。特に私のようなノーマル大好きおじさん達は、AT機ばかり優遇されて納得いかない方も少なくないはず。とはいえ、スロットの稼働に苦しむホールにとって、スマスロはまさに救世主となり得る存在。今後、続々と新機種が導入され、スマスロがホールの看板機種となり5号機全盛期レベルの利益が取れるようになれば、結果的にノーマル機にも還元できる環境に戻ってくることでしょう。

ホールの利益の要だった凱旋や沖ドキの撤去後、そのシワ寄せがノーマル機にも及びましたからね……。 キッチリ利益の取れる台があってこそ、他の機種にも設定を入れる余裕が生まれる。いつの時代も、この大原則は変わらないのですから。

さてさて出玉ばかり話題となるスマスロですが、従来機と最も異なる点はメダル不使用であることです。メダルを使わずに遊べるスロットで思い浮かぶのが、メダルの代わりにパチンコ玉で遊ぶスロット『パロット』です。

というわけで、鉄パイプを素手で折り曲げるような強引さで、自身必中の世界へ領域展開することでおなじみの私が、今回のしくじり機種としてお届けするのはスマスロから時を遡ること17年前。2005年に導入され、瞬く間に消えていったメダルレス先輩ことパロットでございます。では、さっそく参りましょう。

 

★今回のしくじり機種は『CRP花月伝説R(SANKYO)』

▲パロットCRP花月伝説R(SANKYO)

導入年は2005年7月。メダルの代わりにパチンコ玉で遊技するパチスロ『パロット』の代表作と言える本機は、正確にはパチスロ初の5号機になるのですが、初代エヴァンゲリオンの影に隠れて、その事実があまり知られていないのこと。これが本機種のしくじり具合を象徴しております。

そういえば初の突確搭載機種も「CR木枯らし紋次郎」なのに、エヴァンゲリオンの影に隠れちゃっていますね。これがいわゆるファーストインンパクトです(嘘)。

ところで花月といえば本機の導入から2年前となる2003年に『CRF花月』がデビューしております。この初代花月はゲーム性や楽曲が高評価でヒット機種となりましたが、当時はまさか2年後に悪い意味で『伝説』になるとは思いもよらなかったでしょうね……。花月の続編だからという理由でパロットを打ってみたら気絶した、そんな人も少なくなかったのでは?

 

しくじりポイント1:誰のため?  パチンコ玉で遊べるパチスロ

今から17年前に導入されたパロットのコンセプトは『パチンコ玉で遊べるパチスロ』でございます。当然ながら全てのユーザーの頭の中には、こんな疑問が浮かぶことでしょう。「どうしてパチスロをわざわざパチンコ玉で遊ぶ必要があるの?」と。

その理由は「パロットはパチンコのシマに導入可能、つまり導入時にパチスロ島を増設しなくて良いから」です。

パチンコ玉で遊べるパチスロであればパチンコのシマに設置すればオッケー、パチスロ用の設備投資が不要になるからです。パロットはパチスロ導入時に発生するホールの負担を軽減するために作られた台なのです。 ……とはいえ中身は5号機。パロット導入の2年後となる2007年には4号機がホールから完全撤去、パチスロは5号機時代へと移行、冬の時代を迎えるだろう。そう予想していたホール関係者も少なくない中で、パチスロのシマの増設を考えるホールは少なかったはず。

見た目はパチンコ、中身はパチスロ。でも設置場所はパチンコのシマ。知性を失った少年名探偵のような台にホールが興味を持つ訳も無く、パロットを導入したホールはあまり多くありませんでした。 導入時のホールの負担を減らすために作られた台なのに、ホールは導入に消極的。まるで歪んだ感情を押し付けようとするメンヘラ彼女に同棲を迫られる草食系男子のような光景が繰り広げられていた2005年。パロットはホールの需要に応えきれなかったという訳なのです。

 

しくじりポイント2:際立つ出玉のショボさ

先に述べた通り『パロット』は5号機の規定で作られて初めて世に出回った機種ですが、当然ながら導入時にパチスロコーナーに並んでいたのは全てが4号機。さらにパロットはパチンコ玉で遊ぶ遊技機ですので、設置されたのは『パチンコのシマ』です。

パチンコのシマには確変高継続、かつ1回の大当りで2,000発近く獲得できる台がズラリと並んでいる時代の話です。

そんな中、パチンコのシマに突然やってきたパチスロみたいな見た目のパチンコ台。花月ちゃんの1回の大当り出玉は約1,600個、メダルに換算すると320枚。2022年現在で考えると魅力的に感じられるかもしれませんが、2005年当時のパチンコ台や4号機のAタイプと比較すると、明らかに見劣りのする出玉感なのです。

スマスロはホールデビューと同時に、その出玉によって一気に注目を集めました。しかしながらパロットは残念、出玉の魅力が希薄でした。導入初期のCR機も全く注目されませんでしたが、確変突入時の爆発力の高い『CR花満開』の登場で、圧倒的な注目を集めることに成功しました。高い出玉性能を有する機種であること、それが新機軸のシステムを搭載したジャンルをヒットさせる最大にして唯一の条件なのでしょう。

そんな訳で出玉の魅力不足であったパロットは、早々にユーザーに見切られ支持を得ることは出来ませんでした。実はメーカーも出玉性能の低いパロットの開発には消極的な姿勢だったそうです。つまりホールだけでなくメーカーもパロットが普及するだろうとは考えていなかった、ということになりますよね。作り手がそんな気持ちでどうするんですかと 全盛期の武田鉄矢か山下真司、もしくは田中邦衛であれば開発者に対して怒鳴りつけたと思いますが、残念ながら私は人としてのピークを過ぎた単なるパチンコ好きオジさんですので、一言「ま、売れそうもない台の開発は大変ですよね……」とだけ呟いておきます。

かくして出玉性能に落胆したユーザーと、世に送り出してはみたものの「やっぱりね」と予想通りの結果にある意味で納得したメーカーのパロット物語は終焉を迎えたのです。鉄也と真司、そして邦衛が一斉に涙を流した名シーンでした、と史実に無いウソをついてこの話を無理矢理キレイにまとめようと思います。

 

しくじりポイント3:パチスロをパチンコのシマに設置

パロットはパチスロ、にも関わらずパチンコ島にあるので、払い出しはメダルではなくパチンコ玉。そうなると遊技終了時に景品に交換する場合、パチスロの出玉をパチンコのレートで交換するという、何とも不自然な事態が生じます。

2005年当時はパチンコが非等価で、パチスロは等価といったホールも少なくなかったため、パロットは交換率によってさらに「射幸性の低い台」といったイメージが強くなってしまいました。

パロット導入時期といえば、パチンコは大当り確率499分の1の高射幸性を誇るゴリゴリのMAXタイプが非常に多く、パチスロはちょうど初代の『押忍! 番長』が導入された頃になります。一方でパチンコの甘デジもこの頃から徐々にシェアを広げていった時期です。ユーザーが様々な機種選択の出来るタイミングで登場したパロットにユーザーの食指を動かなかったのは、ある意味では当然の結果と言えるでしょうね。

 

★元店長カタギリとパロット『CRF花月伝説R』

私が当時勤務していた店でも、パロットに関しては導入の是非すら話題になりませんでした。そう、最初から興味の対象外だったのです。パロットにメリットは無いと判断したホールが圧倒的多数であり、導入したホールもあくまでお試し感覚だったはずです。事実、大量導入されたホールは見かけたことありませんでしたから……。

とはいえ当時、私が住んでいた地域には1軒だけ『花月伝説R』を導入したホールがありました。

導入初週の週末に早くも稼働ゼロという恐ろしい状況下で私も小刻みに震えながら打ってみましたが、慣れない操作性とゲーム性についていけず早々に退散した記憶があります。

今になってみると後学のために当たるまで打ち続けていれば良かったなと思うのですが、誰もいないシマで訳のわからない台を打つ恐怖感に勝てなかったのが本音。その店も早々に本機を撤去してしまったのが、誰からも愛されなかった事実を如実に物語っていましたね。

 

★まとめ ~パロットの悲運~

開発に熱の入らないメーカー、導入に消極的なホール、出玉にガッカリしたユーザー。見事な三拍子が揃ったパロットが早々に消えていったのは必然。

多くの『しくじり機種』が事前の期待に応えられなかった台であるのに対して、パロットは最初から誰も期待していなかった珍しいタイプのしくじりパターンです。

対してスマスロは現状、少なくともユーザーとホールからの大きな期待を背負っており、メディアでも大きく取り上げられる注目の存在です。この状況でメーカーもさらに気合を感じさせる機種を、続々と開発して世に送り出してくれるとしたら、パチスロの未来はより明るいものとなるでしょう。仮に『スマスロ花月』が今後リリースされて大ヒットしたら素敵だな、そんなことを考えつつ今回はここまでといたしましょう。

 

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元・店長カタギリ
代表作:しくじり店長

シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、 雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。 そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。 タイトルは「しくじり店長」。 パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、 海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。

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